山梨県立図書館と共催で「子どもの読書オープンカレッジ」を開催

2022年10月25日 im体育官网

 令和4年10月20日(木)、山梨県立図書館において、本学?同館共催「子どもの読書オープンカレッジ」を開催し、図書館職員や学校関係者ら39名が受講しました。
 子どもの読書オープンカレッジは、子どもの読書活動を推進するための理論と技術の研修会として、本学と同館が共同で年に5回実施している講座です。
 第3回の今回は、山梨県北都留郡丹波山村で文化財担当をされている寺崎美紅氏をお招きし、「『蒼い夜の狼たち』の背景~狼信仰と七ツ石神社~」と題してご講演いただきました。
 寺崎氏は、狼信仰が残る丹波山村七ツ石神社の伝承を後世に語り継ぐため、神社再建の際の実話を元にした絵本『蒼い夜の狼たち』の作成や、狼をモチーフにしたブランド「Wolfship Design」立ち上げに関わっています。
 寺崎氏は、信仰や文化などの目に見えない物語を伝える形態の一つとして「絵本」をとらえ、絵本を作成することでたくさんの人に丹波山村の文化や歴史を知ってもらうことができたこと、他の産業や文化、地域にも目を向けるきっかけになったことを説明しました。
 また、絵本としては少し難しい内容の『蒼い夜の狼たち』について、「私は絵本を読んできたことで、抽象的なことも言葉で表せられるようになった。子供にとって難しい内容の絵本であっても絵本から子供が得るものや、後からわかることがたくさんある」と絵本のもつ可能性について語りました。
 参加者は熱心に聞き入り、時折メモを取るなど、有意義な講演となりました。 
 次回は、令和4年12月8日(木)に第4回目となる講座を開催する予定です。詳細については決まり次第お知らせします。皆様のご参加をお待ちしています。

※山梨大学ではSDGsに取り組んでいます。この他の取り組みにつきましては、こちらをご覧ください。