田中健史朗教育学域准教授が2023年度日本心理臨床学会奨励賞を受賞

　令和5年9月1日（金）～3日（日）、パシフィコ横浜で開催された日本心理臨床学会第42回大会において、本学教育学域の田中健史朗准教授（カウンセリング心理学）が奨励賞を受賞しました。
　本賞は、日本の心理学系研究団体において最大の会員数を擁する日本心理臨床学会で臨床心理学領域において、優れた業績をおさめた個人または団体に対し贈られる賞です。
　受賞題目は、「カウンセラーの体験開示が印象評価と予期された自己開示に与える効果」と、「肯定的Self-involving技法がカウンセラーに対する印象評価と予期される自己開示に与える効果」です。心理的援助を行う際に有効な「自己開示」という援助者自身のことを語るコミュニケーションが相談者にとって効果的となる場面を実証的な検証により解明し、援助者の一助となる知見や、科学性の高い知見を提供した点が評価されました。今後、悩みを抱える方をサポートする援助者のコミュニケーション指針となり、援助者養成プログラムへの活用が期待されます。
　受賞した田中准教授は、「この度は奨励賞という名誉ある賞を賜り、大変光栄に存じます。これまでご指導いただきました先生方に深く感謝申し上げます。この賞を励みに、悩みを抱える方を支える援助者の効果的なコミュニケーションを解明していきたいと思います」とコメントしています。

?一般社団法人日本心理臨床学会 奨励賞歴代受賞者リスト