佐藤玄 工学部応用化学科特任助教らの学術論文のグラフィカルアブストラクトがJACS Au誌の表紙に採用されました

2021年7月26日 im体育官网

 佐藤玄 工学部応用化学科特任助教、内山真伸 東京大学大学院薬学系研究科教授ら研究グループの学術論文のグラフィカルアブストラクト(論文の図解抄録)が、米国化学会American Chemical Society発行のオープンアクセス誌JACS Au誌の表紙に採用されました。
 本学術論文は、令和3年7月9日付けの同誌オンライン速報版に公開されています。
 論文のタイトルは「DFT Study on the Biosynthesis of Verrucosane Diterpenoids and Mangicol Sesterterpenoids : Involvement of Secondary-Carbocation-Free Reaction Cascades」です。微生物や動植物がつくりだす多彩な化学構造と機能を持つ天然有機化合物(天然物)は、酵素内部で複雑な多段階連続反応によって生合成されるため、その詳細やメカニズムについては未だに謎に包まれています。今回、本研究グループが独自に開発した理論計算手法を用いて、テルペン系天然物である Verrucosane 型ジテルペン類などの複雑な化学構造がどのように生合成されるかを全容解明し、報告しました。本研究により、天然物の巧みな『ものつ?くり』の仕組みが解明され、目的に応じて利活用できるようになれば、創薬研究に強力なツールをもたらすと期待されます。

論文「DFT Study on the Biosynthesis of Verrucosane Diterpenoids and Mangicol Sesterterpenoids: Involvement of Secondary-Carbocation-Free Reaction Cascades」
佐藤研究室HP